外国人観光客頼みは無くなる?
現在日本には様々な国から外国人観光客がやって来ますが、その中でも特に注目されているのが中国人観光客です。
日本人の感覚では考えられないほど豪快に買い物をしている様子は「爆買い」と呼ばれ、中国人観光客がお目当てにしている商品を手がけている会社はかなりメリットがあったでしょう。
爆買いという言葉が流行したのは2015年のことでしたが、2017年には爆買いに早くも崩壊の兆しが見えていると言われています。
爆買いの理由とは
なぜ中国人観光客は日本に来て爆買いをしていくのかという理由を確認してみると2種類の目的があることがわかります。
まずは自分で使うために日本にやって来てまとめ買いをしているというケースです。
中国の富裕層は自国の商品では価格や品質のバランスが良い納得できるものがないと考えており、わざわざ日本にやって来て日本製品を購入しています。
日本人向けに開発された日本製品は品質が良いことを知っているからなのです。
もう一つの理由として考えられるのは、中国で日本製品を転売する目的で大量購入しているというケースです。
日本にやって来る目的は最初から買い物だけなので、観光には目もくれずにお目当ての商品だけを大量に買い付けして中国に戻って転売をしています。
明確な目的があって日本に来ているため、余計な物は一切買わないという節約ぶりを発揮しているのが特徴だとされています。
爆買いが崩壊する理由
中国では現在も日本製品の品質が良くて人気が高いことには変わりありませんが、なぜ爆買いが崩壊しつつあるのかという理由を調べてみると、インターネットの普及が大きく関係しています。
今までは直接日本にやって来て買い物をするか、転売業者から購入するという方法が一般的だったのに対し、最近はインターネットを使ったショッピングサイト、つまりECサイトの利用が普及しているためなのです。
中国の場合はスマホの普及率が高く、都市圏だけでなく沿岸部や内陸部でもスマホ利用率が高いことから、スマホ向けのECサイトの利用者が爆発的に増えています。
そのためわざわざ日本に来て商品を購入しなくても、インターネットから日本製品を簡単に注文できるようになったので爆買いをする中国人観光客が減少しているのです。
今後の変化に注目
今までのように爆買い目的の中国人観光客は減っていくことは間違いないかもしれませんが、また違った形で中国人観光客の需要に合うビジネスチャンスを考えることが大切だとされています。
爆買いという目的以外にも日本へ行きたいと感じてもらえるような何かをアピールすることが大切です。
もちろん、中国以外の国からやって来る観光客に対しても、日本らしいおもてなしをすることが必要です。