ITエンジニアの登竜門・基本情報技術者試験
ITエンジニアとしての道を目指すのならば、基本情報技術者試験をその第一歩として踏み出すことがおススメです。
しっかりとした土台を確実に習得することが、その後の応用力を高め、キャリアアップの道が開けるでしょう。
この試験は、国の公的機関である情報処理推進機構が、まだパソコンが普及していなかった1969年にITエンジニア育成を目的として始めた制度です。
それ以来長きに渡り、技術の発達に沿って社会のニーズに合うよう試験制度を変更してきました。
スタートから累計で志願者総数が2000万人を超え、合格者数も300万人に迫ろうという人気度や需要の高い国家試験となっています。
基本情報技術者試験取得のメリット
この資格試験の最大のメリットは、IT技術に関連した知識やスキルの客観的な評価基準となっていることです。
資格を持てば、どんな組織においてもその持つ資格に応じたスキルを有するとみなされ、就職や転職に際してアピールポイントとなります。
この試験には、応用技術者試験という上位資格もあり、さらなるステップアップに向けた学習へのモチベーションが高められるというメリットもあります。
また、企業によってはシステム関係の部署の移動には、この資格取得が必須とされているところもあります。
多くの大学や短大でも情報処理技術者試験が活用されており、この試験への注目度の高さが伺えるでしょう。
具体的には、入学判定に当たり優遇制度を設けていたり、学内での単位数に認定したりするという方法です。
試験がターゲットとする受験者や期待される役割
将来、高度な知識とスキルを兼ね備えるIT人材となるための基本的な知識とスキルを持ち、現場で使える活用能力を習得した方をターゲットとしています。
合格レベルの者に求められる役割は、基本戦略プランニングのほか、IT関連製品やサービスを作り出す仕事を担当します。
また、上級者の指導の下に、クライアントが直面するテーマについて、IT技術を使って解決することを立案・提案したり、システム設計・開発を担当して信頼されるシステム構築に携わったりすることが期待されます。
合格者に期待される技術レベル
IT技術を活用した問題解決のためのプランニングに関し、担当業務に関連した基本レベル項目を理解し、業務に使えることや上位レベル者の指導の下で、IT戦略に関する予測や分析などが出来る知識やスキルが求められます。
また上位者とともに、クライアントに課題解決方策を提案できる能力も期待されます。
さらに、システムの設計や開発、実際の運用にあたり、IT技術全般の基本を理解して仕事に活かせるに十分な知識やスキルが求められるでしょう。
上位レベルの者の指示を的確に理解して、自分でソフトウェア開発が出来る能力も期待されます。